イラスト初心者が2年間で絵を独学で上達させた方法と過程を紹介
そう思っても、なかなかモチベーションを保つのって難しいですよね。
その理由は、以下の三つだと思っています。
- 絵を上達させる方法が分からないから
- 絵が上達させられるか不安だから
僕も、上のようなことに悩みながら、独学でなんとか絵を描き続けました。
その結果、二年間描いてみて一定の上達はできたと思うので、 その間にやったことを時系列順に紹介しようと思います。
上達過程のひとつの例として、参考にしていただけると嬉しいです。
このページの目次
毎日描くことで絵を習慣化する
↑描きはじめのときの絵です。
絵を描きはじめたとき、僕の志はこんな感じでした。
絵を上手くさせる方法が分からなかったので、とりあえず毎日描くことを目標にしました。
後から考えてみると、
「描きはじめに毎日絵を描く」というのは、割と合理的だったと思います。
絵を描きはじめの頃は、誰にも見てもらえないけど伸びしろが大きく、描くだけでもある程度上達させられる時期です。
この時期を早く乗り越えてしまえば、そこからは絵を描くことが楽しくなると思います。
ここでのポイント
他人と比較しない
僕は描きはじめて一か月くらいしかたっていないのに、上手い人の絵と自分の絵を比較して落ち込んでいました。
私たち日本人は学校などで比較されて育つので、ついつい無意識に他人と比較してしまいがちですが、デメリットしかないのでできるだけ早くその思考から脱却しましょう。
上には上がいるので他人と比較しているといつまでも満足できませんしね。
参考資料を用意して描く
絵を描きはじめの頃は描き続ければ上手くなりますが、 「参考資料を見て描く」ことだけはやっておきましょう。
Twitterをやるうえで絵が上手くならない人もチラホラ見かけてきたのですが、その人たちの共通点は「資料を用意せずに落書きで満足してしまっていること」でした。
参考資料を見るというのは絵を描くうえで耳にたこができるほど言われ続けることのなので、はやめに習慣化しておくと後々のためになります!
キャラを描きたい場合は、 下の二枚があれば十分です。
- キャラのデザインが分かる絵
- ポーズが参考になる写真
(例)○○というキャラに剣を持たせたいとき…
「○○」で検索してキャラの絵を探し、「剣 構える」で検索してキャラに取らせたいポーズが写っている画像を探すといった具合です。
好きな絵柄を真似て技術を盗む
自分の目標が具体的な方が、モチベーションを保ちやすいと思います。
なので、絵を描きはじめたら、TwitterやPixivなどで自分が好きな絵柄を探すのがおすすめです。
ここでのポイント
パクリと叩かれることを恐れない
パクリと叩かれるのが怖くて他人の絵柄を真似られない人もいるかもしれませんが、気にしなくても大丈夫です。
服のデザインとかをそっくりそのまま描いたらまずいですが、 構図だけ参考にする、塗り方だけ参考にする、といった程度ではパクリにはあたりません。
その時に好きな絵柄であれば何でもよい
他人の絵柄を真似るとき、その人がプロかどうかとかは気にしなくて大丈夫です。
そもそも、この段階だと他の人の絵を見る目も肥えていないので、
技術うんぬんより自分の好きな気持ちを優先させましょう。
初めは趣味で絵を描いている人の絵を参考にして、目が肥えてからプロの絵を参考にする、といった流れでも大丈夫です!
描けなかったものを調べて描けるようにする
絵を描いているうちに「描きたくても難しくて描けない」という場所が出てくると思います。
こういった部分を調べて描けるようにしていきました。
これは 「描きたいものを描けるようになるし、描いていて楽しい」ので一石二鳥です。
ここでのポイント
本を買ってみる
講座やメイキングは、ネットに無料で転がっていると思います。
でも、無料の講座・メイキングは内容が小技的な物ばかりで、全体を通して絵を描く方法についてはあまり書かれていません。
なので、試しに一冊、絵の技法書を読んでみましょう。
ネットよりはるかに密度の濃い情報が詰まっていることに驚くと思います。
僕は絵の技法書の内容を実践することで背景が描けるようになりました。
写真と絵、両方を参考にする
何かを参考にするとき、他人の描き方を参考にするのが一番手っ取り早いと思います。
このとき、同時に実物を参考にしましょう。
特にキャラの絵を描く人だと、他人の絵だけを参考にしていると人体の立体感を描く能力が養われにくいので、のっぺりした絵から抜け出しにくいです。
PDCAサイクルをひたすら回す
この段階で、大半のものはそれっぽく描けるようになってくると思うので、最後にPDCAサイクルを回していきます。
PDCAサイクルの回し方
補足しておくと、PDCAサイクルとは以下の4工程を繰り返すことを言います。
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
ただ、このままだとそれぞれが何を指しているのか分からないと思うので、イラストに当てはめて見ていきましょう。
絵の課題を設定する(計画)
絵を描く前に、その絵を通して自分が達成したいことを明確にします。
(例)建築物を描けるようになりたい、世界観の設定を練習したい、など
絵を描く(実行)
自分が「これで完成だ」と思うまで、絵を描きます。
絵を完成させるとはどういうことなのかについては、以下の記事に詳しく書いています。
絵に改善点があるか確認する(チェック)
全力で絵を完成させれば、その過程で自分の絵に足りないものが見えてきます。それを言語化しましょう。
ここは、自分で分析するか、絵が上手い人から意見をもらうのがおすすめです。
基礎練習を差し込む(改善)
自分に足りていないものが絵に特有の物(世界観設定が弱い・奥行きの表現が下手)であれば、自主制作の数をこなすことで改善させていきます。
一方で、自分に足りていない能力が基礎的なもの(色の使い方・デッサン力)の場合は、基礎練習を差し込むのがおすすめです。
個人的には、自主制作中心に進めて、絵の上達が止まったと思った時に基礎練習をやるというくらいがちょうどいいと思います。
おすすめの練習方法
僕が実践したおすすめの練習方法は以下の二つです。
- 写真模写
- カラーデッサン
写真模写
写真模写は、写真を参考にしながら、色合いを再現することを目的に模写する練習方法です。
具体的には以下のメリットを感じました。
- 自然な色づかいができるようになる
- 細かい部分を見て描けるようになる
詳しい手順についてはコチラ↓
カラーデッサン
カラーデッサンは、実物を見ながら「いかにリアルに見せるか」を考えて描く練習方法です。
僕は、やってみて以下のメリットを感じました。
- 立体的に物を捉える力がつく
- 光の当たり方に目が行くようになる
ここは、鉛筆のデッサンでもいいと思います。
まとめ
自分より絵の上手い人を見ると「自分は将来的にここまで描けるだろうか」と不安を感じるかもしれません。
でも、きっとその人たちも同じように悩みながら、地道に努力を続けた結果そのポジションにいると思います。
なので、僕たちができることは 「自分の絵の上限を少しずつ上げていく」ことだと思います。
その時その時で自分でできる最大限のクオリティで絵を完成させ、地道に努力を重ねていきましょう。
僕ももっと魅力的な絵が描けるよう練習していきます。
最後に
僕はこの二年間自分で試行錯誤しながら絵を上達させていきましたが、振り返ってみて「プロの人の練習法をはじめから知っていたら、もっと効率的にできたかもしれない」と少し後悔しています。
下の本は僕が初心者のときに知りたかった心構えや練習法をプロの方が全て紹介してくれている本なので、「これから絵を上達させていきたい」と思っている人はよかったら読んでみてください!
内容を実践すれば、僕よりも効率的に上達できると思います。
それでは。