アイビスペイント背景講座①遠近法について

2019年3月6日

どうもこんにちは、kenです!

この記事では、アイビスペイントで上手に背景を描きたい方向けに背景の基本を説明していきます。

実際のメイキングなどは別記事に載せるつもりなので、理論に興味がない方はそちらを参考にしてください。

背景について伝えたいことが多すぎるのでこの記事では主に遠近法についてのみ話します。

(ほかの記事は出来次第リンクを張る予定です。)

いちおう普段はPCでこんな感じの背景を描いています。

まずは背景を描くときに抑えておいてほしい遠近法に関する知識をまとめてみました。

ちょっと長いかもしれないですが、このページをどれだけ読んだかで出来が変わると思うので、みなさんの目指すレベルに応じて好きに読んでください!

背景を描くための基本的な知識(遠近法)

パース(遠近法)について

背景には地平線があり、絵ではパース(遠近法)を用いてそれを表します。

用語では地平線はアイレベル、道路やトンネルなどが消えていく点を消失点っていいます。

まずはパースがそこまで重要ではない場合を描きますので、下記の背景を描きたい方は読み飛ばしてもらって大丈夫です!

空や宇宙が背景の場合

エフェクトで背景を描く場合

山、森などの自然物を描くとき(あまりパースを使わない)

それ以外の方向けにさっそく絵を描くうえで必要なパースの知識を紹介したいと思います。

パースには3パターンある

下の三つの立方体を見てください。

おそらく、すべて立方体に見えるはずです。

これと同じように背景の描き方も3パターンあります。

(見えなければ横棒を地平線、点線が実際には見えないものと仮定して見てみてください。)

では左から順番に解説していきますね。

パースの補助線の引き方や、選び方はその後でしっかり説明します!

一点透視法

上のような描き方を一点透視法といいます。(名前は覚えなくてもよいです)

よく見たら画面の中央に向かって線が集まっていくのがわかると思います。

どういうときに使うか

この見え方は奥行きを表現するのに向いています。

なので廊下どこまでも続く道などを描きたいときに使いましょう。

の画像はこの見え方の画像が多くヒットする印象です。

奥行きをだすために一点透視法を用いています。

線の引き方

真横の線と縦の線は常に横、縦に引きます。

つまり、こっちを向いている棚などはどこにあっても四角形に見えます。

次に奥へと伸びる線は消失点(画面の中央に向かっていった線が交わるところ)に向けて引きましょう。

二点透視法

上のような描き方を二点透視法といいます。

よく見たら左右二つの点に向かって線が集まっていくのがわかると思います。

どういうときに使うか

この描き方は汎用性が高いので一点透視法や三点透視法を使う必要がないときに使ってください。

適当に写真を撮ると大体二点透視法になるかと思うので困ったらこれです。

室内を描くときはこれがおススメです。

暗すぎてみにくいですが、本棚と窓枠を見ると二点透視法なのが分かると思います。

線の引き方

縦方向の線(高さ)を引くときは常に垂直方向に引きます。

横方向の線は二つの消失点のうち片方に向けて引きます。

どちらに向けて引くかは周囲にある同じ向きの線と同じ消失点に向けて引けばよいです。

この辺は言葉だけだと厳しいので後の段落の実践編で詳しく描きます。

三点透視法

上のような描き方を三点透視法といいます。

二点透視法に高さ方面の消失点が追加されたものです。

­どういうときに使うか

この描き方は高さ壮大さを表現するのに向いています。

なのでビルなどの巨大な建物、伝説の生き物を描くときにおススメです。

この絵の塔の部分は三点透視法です。

(再掲すみません汗)

線の引き方

基本的には二点透視法と同じです。

それに加えて高さ方面の線がどこか一点に集まるようにしてください。

ちなみに室内を上から見下ろしたりする場合は画面下部に消失点が生じます

アイレベル(目線の高さ)

写真を撮った場合はどこかしらに消失点があると思うのですが、空から撮った写真は空がほとんど映らず、

逆に地面付近から撮った写真は地面がほとんど映らないと思います。

(下図参照)

赤い線が地平線(アイレベル)です。

ここで知っておいてほしい事実は、目線の高さと地平線の高さは一致するということです。

そして消失点は必ずアイレベル上にできるということです。

(例外は坂道、下記参照)

ちなみに目線の高さとは、カメラの高さのことであって、映っている人の目線の高さではないので注意してください。

アイレベルの上下で見える面が変わる

下の画像を見てください。

御覧のようにアイレベルより上の立体は下の面、下の立体は上の面が見えています。

これを抑えておけば自然な絵が描けます。

抑えておいてほしいポイント

ここからは割と絵の違和感につながりそうなポイントなどをまとめておきました。

大事なことなので実践例でももう一度書くつもりです。

三種類のうちどれで書くかは自由

三種類の描き方のうちどれで描いたらいいか悩む方もいると思いますが、基本的にどれをつかっても線がパースに沿っていれば違和感はでません。

自分の描きたい背景の写真に合わせる、もしくは先ほどの文章を元に自分で選んでください。

パースがすべてではない

漫画などにおいては、パースなどを用いて情景の伝わりやすいコマを描いたりしますが、パースを知らなくても絵は描けます。

そしてパース以外にも奥行きを出す方法はあります。

なのでパースを描くことによって書きたい構図が描けないときは、まずはパースの線を引かずにラフを描くようにしてください。

キャラにもパースがある

考えてみれば当たり前なのですがキャラにもパースがあります。

なので、キャラを先に描いている場合はキャラに合わせてパースを引いてください。

これも実践例で実際に描いていきます。

(例)

・座り込んでいるキャラを上から見る絵なら三点透視法

・パースを意識せずに描いたのなら(多くの場合)一点透視法か二点透視法

坂道では消失点が変わる

平坦な道を撮った画像に上り坂や下り坂がある場合は消失点は地平線上ではない場所にできます。

下の画像を参考にしてください。

緑色を木、茶色を道とみると左から順に上り、平坦、下りに見えると思います。

まとめると、上り坂はアイレベルより上に消失点、下り坂は下に消失点ができます。

斜めに置いてある物体、曲道では消失点が変わる

例えば一点透視法で部屋を描いたとき、並行でないふたつの物体の線はそれぞれ別の消失点に向かいます。

これは実践例で詳しく書くので、ここではすべての線がパース通りに引けるわけではないということだけを抑えておいてください。

消失点同士が近いと歪な絵になる

下の二枚の絵を見てどちらが近くにある絵だと思いますか?

おそらく多くの人は1枚目だというと思います。

これはカメラを使ってもらうとわかると思うんですが、近くにあるものはパースが急になり、遠くのものほどパースが緩やかになります。

一枚目に関しては消失点同士が近すぎて違和感を感じるくらいですよね。

なので部屋や建物を描くときは画面外に消失点がはみ出るように緩く書くと上手くいきやすいです。

一番いいのは写真を参考にすること

結局何もみずにパースを引くとそこには慣れといった要素が入ってきます。

なので不慣れなうちは写真を参考に消失点同士の距離を決めるとよいと思います。

具体的には写真の上にわかりやすい色で線を引き、その交点を見るとよいです。

最後に

­パースについて抑えておいてほしいのは上のあたりです。

多分この辺を押さえておくとパースに関して困ることはないと思います。

次回は背景の描き方(主に塗り)に関して描いていきたいと思います。

記事に追加するべき内容や、わからない点があれば、コメントかDMで気軽に聞いてくださいね。

ではまた~