【体験談】ブラック案件の特徴とそれに遭った時の対処法【イラスト仲介】

2020年6月6日

みなさんは、イラスト仲介会社からイラスト案件を受けたことはありますか。

イラスト仲介会社の案件は、ランサーズでの依頼や個人依頼と異なり、実際にゲームなどでの使用を目的とした依頼が来るため、イラストレーターを目指している人にとっては嬉しいものだと思います。

でも、ブラック案件を流し、イラストを安く買い叩こうとする会社も少なからずあります。

そこで、 僕の体験談をもとに「ブラック案件を振ってくるイラスト仲介会社の特徴と、ブラック案件に遭った時の対処法」を紹介します。

会社名を載せない&案件詳細を伏せることで特定できないように配慮しているつもりですが、問題があればご連絡ください。

ブラック案件を流してくるイラスト仲介会社の6つの特徴

1.フォロワーが少ないのに仕事を依頼してくる

自分のフォロワーが少なく、さほど知名度もないのに依頼が飛んできた…。

この場合に、考えられる理由はいくつかあります。

  • 自分の絵柄が案件にマッチしていた
  • 自分の実力が相手に認めてもらえた
  • 仕事経験が少なく搾取しやすそうだった

このうち、イラスト仲介会社が依頼してきた場合、三つ目の理由で依頼してきた可能性を捨てない方が良いです。

というのも、イラスト仲介会社にとっては、実績のある人のHPなどを探すより、Twitterやpixivで人を探す方が自社にとって都合がよいからです。

例えば、内勤のイラストレーターがいない一般企業が依頼する場合、仕事を途中で投げ出されてしまうと致命的なので、実績のある人に頼もうとするはずです。

一方、イラスト仲介会社であれば替えの人材を持っています。

かりに途中で仕事を投げだされても、 (下請法違反まがいですが、)クオリティ不足を理由に報酬を大幅に減額し、他の人に再度仕事を振る…といった芸当が可能です。

なので、繰り返しになりますが、 フォロワーが少なく仕事経験もないのに、イラスト仲介会社から依頼が来た場合は「仕事経験の少ない人から搾取しようと企んでいる」可能性を考えておいた方が良いです。

2.いきなり案件を取り下げてくる

これは実際に僕が遭った手口です。

大体以下のような手口でブラック案件を押し付けようとしてきます。

  1. いい案件を提示して会社へのクリエイター登録を勧める
  2. 予定を空けさせておいて、案件を急遽取り下げる
  3. 代わりにブラック案件を提示する

「依頼が来たからには受けておきたい」「予定を空けたので無駄にしたくない」…

そういった心理に付け込んでくるので、仕事経験がないとこれを断るのは難しいと思います。

僕の場合は、①で来た案件が数件で、③で来た依頼が1件かつ①の半額という有様でした。

3.リテイク回数を曖昧にする

僕が調べたところ、リテイク回数は多くても3回までにしている人が多いようです。

イラストは一枚当たりの値段でやりとりするので、リテイクが多いと損でしかないですし、きちんと制作前の段階で打ち合わせておけばそこまでリテイクが発生することもありませんしね。

しかし、 ブラック案件を振ってくる仲介会社の場合、「リテイクは納品クオリティによります」といったりしてリテイク回数をはぐらかします。

僕の場合、相場より低い金額で10回くらいリテイクを喰らいました。

4.言葉遣いがおかしい・指示が曖昧 etc.

絵について詳しくない人が、相場を調べないせいで格安依頼を出すという話はよくありますよね(個人依頼など)。

でも、ブラック案件を振ってくる仲介会社はこれとは訳が違います。

なぜなら、イラストの相場を知った上で、クリエイターの仕事に対して割に合わない金額を意図的に提示しているからです。

これは、良識のある人には到底できません。

そのためか、 こういった仲介会社の担当の人からは、クリエイターを軽視した態度が見え隠れしています。

本来、発注側と受注側は対等な関係のはずなので、相手が高圧的な態度で接してきたら、かなり怪しいと思います。

他にも、「要求が細かいのに参考イメージを提示してこない」「納期が異様に短い」といった要素があれば疑った方がいいです。

5.資本金が一千万円以下

イラストの賃金支払遅延、不当な減額は「下請法」により禁止されています。

しかし、この「下請法」…親事業者の資本金が一千万円を超えていないと適用されません。

なので、 仲介会社の資本金が一千万円を下回っているようであれば「下請法の適用を逃れるためにあえてそうした」可能性があります。

6.イラストの発注元の評判が悪い

例えば、イラストの発注元がソシャゲ会社だったとしましょう。

この場合、そのソシャゲ会社の出しているアプリのレビュー等も見たほうがいいです。

深刻な不具合を放置している、ユーザーの要望を一切聞き入れない…。

こういったことをしている会社ならば、 人を軽視する社風があり、それがイラストの発注にも表れる可能性があります。

ブラック案件に遭った時の4つの対処法

では、ブラック案件を引き受けないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか?

僕が実際にやってみて効果があると思ったのは以下の四つです。

1.契約時の書面を読み込む

契約時の書面に、こちらが一方的に不利になるような条件を記載しているような場合、搾取しようとしている可能性が高いです。

例えば、以下の文言が書かれている場合は、相当怪しいです。

  • 実績非公開 & 著作権の譲渡 & 依頼側の二次利用に制限なし
  • 品質が劣る場合、修正を無償で行う

「著作権の譲渡 & 依頼側の二次利用に制限なし」という場合、依頼側が、個人使用の名目で依頼したイラストをポスターやグッズに転用したりする場合も、追加料金が発生しないことになります。

イラストの値段は媒体によっても、大きく変動するので、上のような文言が書かれている場合、利用目的を偽って不当に安くイラストを発注することが可能になります。

「品質が劣る場合、修正を無償で行う」という場合も、品質が劣っているかどうかの基準が明記されていないので、依頼側が都合よく解釈することが可能です。


契約時の書面を読む際のコツですが、 「契約した条件内で相手が実現可能な、最悪のシナリオを想定する」のが良い と思います。

金銭の発生する問題なので、毅然とした態度で臨みましょう。

2.有識者に相談する

イラストの仕事を受けたことがある人に、相場やリテイク回数の平均などを聞いてみましょう。

もちろん、秘密保持契約を結んでいる場合は具体的に確認することはできませんが、それでも 相場感覚を知ることはできる と思います。

3.思い切って値段交渉する

もし、来た依頼の報酬額が安いと思った場合は、自分の希望額を提示しましょう。

ただし、希望の金額が通ると言い逃れができなくなるので、ブラック案件の可能性が高く、受けたくない場合はわざと高めに設定しておく方がいいです。

4.リテイク回数について事前に決めておく

リテイク回数について受注契約を結ぶ前にしっかりと協議しておきましょう。

そうすれば、 相手もできるだけ所定のリテイク回数に収まるように動いてくれます。

5.責任の所在を明確にする

「パースは後から修正できないので、修正はラフの段階で。」「そちらの返信が遅かったら、納期に間に合いません。」

といったように、責任の所在を明確にしておきましょう。

これをしておかないと、最悪こちらの責任にされて報酬額を減額されかねません。

最後に:案件を選ぶ勇気を持とう

僕は実際にブラック案件を受けました。

報酬ももらいましたし、リテイクによってスキルが磨かれたのも事実です。

ですが、実績が非公開だったこともあり「案件を受けたことがプラスに働いたか」というとそうでもありません。

ブラック案件を流す手口が分かるという思わぬ収穫はありましたが…。

なので、 最後に伝えたいことは「実績非公開で単価の低い案件は時間にゆとりがないなら受けない方がいいよ」ということです。

(実力を付けたいストイックな人は一回くらいは受けてみてもいいと思います。)

やはり、実績につながらなければ、次の仕事には結びつきません。

なので、仲介会社からはじめて案件が来ても、「ブラック案件かどうか」を客観的に見定め、時には断る勇気を持ちましょう。

それでは。

絵の考察

Posted by ken