高卒でゲーム会社に応募したらどうなるのか、実体験を語ります

2021年6月5日

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Ken
初めまして、大学中退⇒専門学校中退⇒高卒で3Dモデラ―としてゲーム会社に就職したkenです。


「高卒でゲーム業界に就職することはできるのか?」…

程度の違いはあれ、気になる人が一定数いるテーマなのかなと思います。

しかしその一方で、実際に高卒で就活した人の体験談というのは、需要に反してなかなか転がっていないものなのではないでしょうか。


 

そこで今回は、実際に高卒として就職活動した僕が

  • 書類選考を通過することはできるのか
  • 面接官からの風当りはどんなものなのか

といった部分を、実体験を基にまとめていきたいと思います。

あくまで僕が数社応募した範囲の中での推測なので、最終的な判断はお任せします。

“普通にいけば”書類選考で落ちる

結論から言うと、 高卒には応募資格がないので、有名な大手・中堅に新卒枠で書類を出しても落ちます(落ちました)。

単純に、エントリーシートの志望動機の薄さやクオリティ不足で落ちた可能性も否定はできないので、誰が受けても絶対に落ちると断言はしません。

ただ、僕の実感としては「高卒で大手や中堅を受けてもまぁ無理だろうな」というのが正直なところです。

中小企業に関しては、僕自身が声のかかっていない中小企業に自発的に応募してないので明言は避けます。

例外的に書類選考を通してもらえることがある

しかし、例外はあります

それは 書類選考に応募する前に企業の新卒採用担当者と接点があった場合です。

接点の持ち方としては以下のようなものがあります。

  1. スカウトイベントに参加して声をかけてもらう
  2. 就活サイトを通して企業側から声をかけてもらう
  3. お問い合わせ窓口を通して自分から問い合わせる


僕は、2月上旬に新卒用の就活サイトに登録したのですが…

3月に専門学校を辞めるまでの間に、上の ①の方法で5社、②の方法で3社と接点を持つことができました。


その後、内定取り消し等にならないよう、”高卒”と正直に書いた履歴書をダメ元で企業に送ることにしたのですが、 一応全ての企業で、書類選考を通過して面接に臨めました。

これはおそらく、「作品のクオリティだけでいえば採用基準に達しているので、ひとまず話だけは聞いてみよう」と判断していただけたからだと思います。


 

なので、 スカウトサイトやスカウトイベントに登録して声をかけてもらえるくらいのポートフォリオが作れていれば、高卒でも書類選考の通過は可能 というのが僕が就活をして出した結論です。

とはいうものの、どうしても挑戦しておきたい企業がある場合は、就活サイトに登録した上で「(自分は新卒じゃないけど)新卒扱いで選考を進めてもらえるのか」をお問い合わせ窓口で聞いてみるのも手だと思います。

こちらから事前に問い合わせしておけば、会社に対して誠意・熱意が伝わりますし、採用担当が作品を一切見ずに履歴書だけを見て落とす可能性も減りますので、問い合わせることがマイナスに働く事はないと思います。

人事が学歴偏重主義者だと面接で落ちる

さきほど「書類は数社通してもらった」と書きましたが、 結果的に面接はかなり落とされました。

というのも、面接に出席する人事が学歴偏重主義で「高卒=ゴミ」という思想を持っていた場合、面接でその印象を覆すことは不可能だからです。

学歴偏重主義の人事と当たった場合

学歴偏重主義な人は「高卒よりも自分の方が社会的に上で偉い」と思っているので、端から此方を落とす前提で、舐め切った態度で圧迫面接をしてきます。

そして、鼻で笑いながら一方的に此方の粗探しをするだけなので、此方の長所を見つけようとしてくることは無かったです。


 

こういった体験もあり、面接を受ける際は、人事に学歴偏重主義者がいなくて初めてスタートラインに立てるという印象を受けました。

ゆえに、会社の人事の器の大きさ次第で採否が分かれる分、 新卒採用に高卒で臨むのはかなりリスキーな賭け だと思います。


特に、大手だと面接が複数回あるので、どこかで上記のような人事に遭遇して落とされるのがオチだと思います。

裏を返せば、経歴でしか人を見ない会社を選別できるとも言えます。

結論:初めから既卒枠を狙う方が賢明だった

「人事に高卒というだけで偏見の眼差しで見られることが結構あった」と先述しましたが、どの企業もそうだったというわけではなく、経歴を執拗に掘り下げず、自然に接してくれる企業もありました。


 

結果的に、面接の際に「高卒を見下してくる会社」と「経歴だけで判断してこない会社」の2種類に大きく分かれることになったわけですが…

後者の、僕を周りの就活生と同等に丁重に扱ってくださった会社の多くは、偶然にも、既卒枠を用意していたり通年採用を行っていたりする傾向があるように感じました。


なので結局のところ、高卒枠がない会社を新卒で受けたとしても、”書類が通ろうが面接で落とされる”だけなので、 初めから経歴だけに囚われない柔軟な思考を持った会社を既卒枠で受けるのが、高卒の就活生にとって賢い選択 かなと思いました。

僕も結局新卒枠で数社受けたものの、内定自体は既卒枠でいただきました。

高卒で就活する人に伝えたいこと

既卒枠での就活はリスクに見合うリターンがある

僕個人の考えとしては、 高卒で就活することに自分で責任が取れるなら、ハイリターンなので挑戦してみるだけの価値はある と思います。

僕の場合、高卒で就活することで以下のようなメリットを感じました。

  • 本来かかる学費をPCなどの設備投資に充てられる
  • 新年度を待たずして年度の途中から働ける
  • 結果、早く実務経験を積める上、お金も貰える


ただし、「自分の作品のクオリティが足らないことを、100%他人のせいにして歩みを止めてしまう人は辞めておいた方が良い」と思います。

でもここに関しては、「口だけでなく手もある程度動かせるタイプの人であれば大丈夫」だと思います。僕も学生時代は愚痴りながらも少しずつ手を動かすという感じでやっていました。

「通年採用を行っている=人気がない」とは限らない

僕は、就職活動をする前は「通年採用なんて人が集まらない企業がやっているだけ」という偏見を持っていたのですが、就職活動を通して、 通年採用を行っている企業の中にも優良企業は普通にある と感じました。

なので、学歴を捨ててゲーム業界に入りたいという人にとって、未来は明るいかなと思います。


 

作品の基礎がしっかりできていれば、新卒が無理でも既卒枠のある会社で内定を勝ち取ることは十分可能 と思いますので、「高校卒業後すぐに就職しちゃったし…」「大学を中退したから無理だ…」と諦めずに挑戦する人が増えればいいなと願っています。

余談:どこかしらで知識は入れておいた方が良い

ちなみに、僕は中退しましたが 専門学校には一応一年間通いました。

その間、ポートフォリオや自主制作作品の添削を受ける機会があったので、経歴上は高卒ですが「完全な独学ではなく、就職活動をするにあたって学校で得た情報が役立ったことも多い」です。

なので、本気で就職を目指すのなら、高い学費をかけて専門学校に数年通うまではせずとも、 セミナーやオンラインレッスンに足を運び、作品やポートフォリオに対して客観的な意見をもらっておくのが無難 です。

高卒の場合は経歴等で面接官を安心させることができないので、代わりにゲーム業界への熱意を裏打ちするハイクオリティな作品は最低限用意しておく必要があるのかなと思います、多分。

僕が専門学校を辞めたのは、「学校の環境が劣悪すぎて、この環境であと一年過ごすくらいなら、早く働くほうが断然良い」と言った理由からとった苦肉の策で、本当は自分が納得できる専門学校に、最後まで通うのが一番楽だと思います。