入るゲーム系専門学校を間違えた際の対処法
大学受験に失敗した…、独学に限界を感じた…。
専門学校に進む理由は人によって様々だと思いますが、「専門学校に進んだものの思っていたのと違った」と感じる人も一定数いるのではないかと思います。
その中でも特に、考えが先回りしてしまうタイプの人だと「授業を受けて課題に取り組んでいるだけで果たして本当に就職できるのか」と不安を覚え、学校生活が安心して送れなかったりするかもしれません…。
この記事では、そういった「入る専門学校を間違えたのではないか」と思って不安を覚える人に対し、その不安とどのように向き合い、どのように対処していくべきかを、私の経験からお伝えしていきたいと思います。
<この記事のターゲット>
- 今の専門学校で就職できるか不安な人
- 就職するために何を意識すべきか知りたい人
私がCGデザイナーなので、記事の内容はデザイナー向けになります。
専門学校選びの重要性や、選び方については以下の記事に記しています。
まだ、専門学校に入っておらずこれから入ろうと思う方は是非あわせて一読ください!
このページの目次
ネットで優秀な学生の作品を見て焦らない
まず、専門学生において最も大事なのは「焦らない」ことです。
これには二つ理由があって、一つ目は就職活動に向けての作品作りはマラソンと同じで継続することが求められるので、メンタルがやられてペースを崩したら大きなマイナスになるから、二つ目は精神的に追いつめられると視野が狭くなり判断を誤りやすいからです。
ここでは、焦らないためにどのような心持ちでいれば良いかを記します。
現環境での伸びしろの限界を受け入れる
素直に自分の伸びしろの限界を受け入れると、焦らずに済みます。
人によっては、学生コンテストで入賞する学生と自分を比べ、落ち込んだりするかもしれません。僕もよくやっていましたが、そういった行動はあまり意味を為しませんでした。
なぜなら優秀な学生の多くは、水を得た魚のように、ちゃんとした専門学校に通い、適切なフィードバックを得ながら、就職に対する不安など微塵も感じずに作品に打ち込めているからです。
このことは、その人たちがイマイチな専門学校でも同じように飛躍できることを必ずしも意味しませんし、自分がちゃんとした専門学校に入っても伸びないことを意味しません。
だから、もし自分はもっとできるという自信があるのになぜか上手くいかないというような場合は、
学校や就職に対する不安が邪魔をして、作品制作に心血を注ぎ切れていないだけ
だと思うのがおすすめです。
ここに関して以前分かりやすい表現を見つけたので引用しておきます↓
「自分は勉強の才能がないんじゃない。
適切な環境で、適切な時間、勉強をする機会を与えてもらえなかっただけなんだ」 …東洋経済の記事から引用
入る専門学校を間違えたこと自体は過去の自分に原因があるかもしれませんが、その環境で能力を発揮しきれないのは全て自分が悪いわけではないこともまた事実です。今の環境は変えられないこととして割り切ると過度に自責せずに済みます。
詳しくは以下の記事がおすすめです。
今の環境でできることを考える
上記のように、専門学校選びを間違えた人が学校で思うように成長できないのは当たり前のことなので、 他校の学生と無理に肩を並べようとする必要はありません。
なので、それを受け止めた上で、自分が今の学校で就職するためにはどうすればよいのかに意識を向けていきます。
具体的なことは後述するので、ここでは軽く”今の学校で大成しなさそうな時に陥りがちだけどおすすめしない考え方”にだけ触れておきたいと思います。
注意:学生時に環境を変えることに可能性を見出さない
自分の選んだ学校から人気の企業に入るのが難しいと気付いても、学校を辞めたり、変えたりすることはおすすめしません。
なぜなら、専門学校に通う目的は”より良い企業に就職すること”であり、”学生時代により良い作品を作れるようになる”ことでは決してないからです。
おそらく専門学校選びの失敗を糧に、より良い他校で学び直したほうが、イマイチな学校に嫌々通うより技術は培われると思います。
しかし同時に、経歴から「より良い環境を求めてすぐに転職しそうな人」と思われてしまうため、就職活動時に書類選考で落とされるリスクは格段に高まるでしょう。
そのため、環境を変えてもっと上手くなりたいと思っても、学校を辞めずにその環境でできることだけをやる方が、就職面においては、環境を変えるよりも賢明だと思います。
就職活動に乗り遅れないようにする
専門学校は半分以上が業界に就職できないというクラスもザラにあるので、「周りが動いていないし、まだいっか」と悠長に構えていると、自分もそっち側の人間になってしまいます。
そうならないよう就職活動には気を引き締めて臨んでいきます。
作品制作は独学で早めに進める
専門学校のカリキュラムは自学自習を想定せずに比較的ゆっくりと進むので、カリキュラム通りにこなしているだけでは、まず就職活動には間に合わないです。
なので、「なんか授業のペース遅いし、他の人もあまり真面目に作品作っている気がしないし、本当に大丈夫かな」と思い始めたら、すぐさま一人で作品制作を進める…それくらいのスピード感で動くのがちょうどよいです。
作品制作を進めていく上で、私は以下のようなものを活用しました。
授業後の時間
自分一人で解決できない問題は、いったんメモにまとめておき、授業後の隙間時間に講師に質問して教えてもらうことで乗り越えていました。
自分で検索する時と違って、思いがけない情報を得られたりするのが強みです。
チュートリアル
作りたいものが決まったら、チュートリアルを見ながら手順を真似て進めて作っていました。ちなみに、私は3dtotalというサイトを参考にしていました。
初めは「英語だし難しそう…」と思ってあまり活用していませんでしたが、実は英語ができなくても自動翻訳を使えば割と簡単にできます。
文章なら「DeepL」、動画なら「youtube 自動翻訳 日本語」等で調べるとやり方が出てきます。
セミナー
学校で学ばないツールの導入が知りたい場合はセミナーなどで一気に学びました。ZBrushというソフトの使い方は、参考書を読んでもよくわからなかったので、セミナーで動画を見ながら学びました。
こちらも結構値段が高いので僕は初めの方は食指が動きませんでしたが、金で済むなら安いものと思ってから何度か利用するようになりました。
作品はほどほどにポートフォリオに力を入れる
作品がある程度溜まったら、ポートフォリオ(学生時代の作品をまとめたもの)の制作にも、作品と同じ位力を入れていきます。
デザイナーは実力主義というイメージから「作品制作だけ頑張っていれば、就職活動に力を入れなくても内定は貰える」と考えがちですが、これは幻想でした。
就職活動は自分を売り込むことが何よりも重要なので、作品制作だけにがむしゃらに取り組むこと以外にも主体的な行動が必要だと感じました。
ちなみに、ポートフォリオとはこういったものです。(リンクは僕が主に学生時に作ったポートフォリオです)
「デザイナーなら作品で勝負したい。それ以外のものに時間をかけたくない」と初めのうちは思っていましたが、ポートフォリオの構成を工夫することで作品を効果的に見せられることが分かってからは、費用対効果の高さから積極的に取り組むようになりました。
早めの行動、早めの軌道修正を心掛ける
ポートフォリオが一通り完成し、講師や説明会に来る採用担当等にほどほどの感触がもらえるようになったら企業にエントリー(書類の送付)を行っていきましょう。
この時全てにおいて早めの行動を心掛けましょう。
企業にエントリーするのを遅らせ、その期間に作品を改善した方が良いのではないかと考える人も周りにいましたが、正直数か月かけたところで当落は変わらないので早めに出してしまってよいと私は思います。
就活には正直やってみないと分からないことも多くあるので、早めに失敗して早めに軌道修正していく方が最終的に内定を貰える可能性は高まると思います。
<軌道修正の例>
- 作品のクオリティが足らず書類に通らない
→作品やポートフォリオの改善 - 気力的に一人で就職活動することが厳しい
→エージェント(就職サイト)の活用
専門学校でも話の通じる人と交流し、モチベを高く保つ
ご存じの方もいると思いますが、働きアリの法則といって、どんな環境でもちゃんとしている人は全体の2割くらいになるという法則があります。
これに照らして考えると、どんなに学校や生徒のレベルが低いと感じても、その中にちゃんとしている人は2割程度は居るということです。
専門学校自体に期待を持てなくても、ちゃんとした講師や同級生と交流することができれば、就職に向けて高いモチベーションを保つことはできると思います。
専門学校に通う目的を見失わなければ上手くいく
専門学校に通う目的は”より良い企業に就職すること”であり、”学生時代により良い作品を作る”ことではありません。
この点さえ忘れなければ内定を勝ち取ることは十分に可能だと思います。
実際に仕事をして分かりましたが、学生のときに一人で磨けるスキルなんて高が知れています。
なので、学生時代に他校の生徒ほどは成長できなくても、会社に入ってから成長することは十分にできます。将来挽回することを目標に、学生時代は根を詰めすぎずにドロップアウトしないよう頑張っていきましょう!
短絡的な考えから今の専門学校に入ってしまったという人は、その失敗を糧に、就職する際に同じ過ちを犯してしまわないように意識すると良いと思います。焦らず合理的に動くことが成功のカギです。
補足:僕からは失敗談しかお話できませんが、本気で困っている人やこの記事を読んで話を聞きたいと思った人がいれば、軽く相談には乗れますのでぜひ気軽にお声がけください。
それと、僕が在学中にやったことは以下にまとめていますので良ければあわせてご覧ください。
それでは~