本の読了後に内容を要約するのが知識の定着におすすめだという話

2020年5月18日

みなさんは、実用書や自己啓発本を読んだことがありますか?

仕事術や習慣術などの本を読むと、誰しも自分を変えられそうな気になりますよね。

そのとき、内容を理解した気になって、読み終わってから何もせずじまいという人は結構多いのではないでしょうか。

でも、それはあまりよい選択とは言えません。

なぜなら、読んでから何も行動を起こさないと、行動を起こす前に内容の大半を忘れてしまうからです。

そうすると、本で学んだことを実生活に生かすことができませんよね。

では、どうすれば効率的に本の内容を忘れずにいられるのか。

ここで、僕がおすすめするのが 「本の内容を要約する」 という方法です。

今回は以下の内容について触れていきます。

  • 本の要約が知識の定着に効果的な理由
  • 本の要約をすることで得られるメリット

一度本の要約をすれば、次からは要約を見返すだけで内容のほとんどを思い出すことができますよ。

数時間あれば一冊終わると思うので、空いた時間に是非やってみてください!

文章の大半は「主張の補足」である

本って、かなり文章量がありますよね。

1ページあたり大体600文字、300ページの本だと180,000文字はあることにあります。

そこまで多いと、何が書かれているか気になると思いますが…

実は、 本の文章の大半は「主張の補足」でできています。

その背景を紹介しましょう。

みなさんは、「文章の目的」と聞かれて何を思い浮かべますか?

文章の目的…それは「相手を納得させること」にあります。

筆者がいくら主張をしたところで読者が納得しなければ、筆者の考えは伝わらなかった、つまり文章は相手に意見を使える役割を果たせなかったことになります。

だから、それを防ぐために、具体例を持ち出したり根拠を書いたりして、自分の主張に説得力を持たせているわけです。

こういうわけで、 文章の大半は具体例や主張の根拠などの「核心ではない部分」で占められています。

本に付箋を付けるだけでは意味がない

Left Caption
わざわざ要約しなくても付箋をつけて見返せば良いんじゃない?

と思う人もいるかもしれません。

たしかに付箋をつけて見返すというのは一見時間を節約できて効率的に見えますが、2つのデメリットがあり、その点で本の要約に劣ります。

そのデメリットとは以下のようなものです。

  • 主張の視認性が悪い
  • 自分の言葉で書き表せない

一つ目が、 「主張の視認性が悪い」 ことです。

本だと、付箋が貼ってあるページを開くまでページの内容が読めないので、自分の読み返したい部分を見つけるまでに時間がかかります。

そのうえ、先ほど書いたようにページの多くが具体例や主張の補足に占められているので、主張を探すのに手間取ってしまうと思います。

一方、文章を要約したものを見返す場合は、主張だけを抜き出して羅列してあるので内容を瞬時に見ることができます。


二つ目は 「自分の言葉で書き表せない」 ことです。

他人の主張は、その人のフィルター(物の見方)を通して書かれているので、その内容を理解するときは、それを自分にあてはめて解釈する必要があります。

著者の使う言い回しより、自分の聞き慣れた言い回しの方が分かりやすいといったことはよくありますよね?

自分で要約すれば、 自分の言葉で自分に向けて分かりやすくまとめられるので、結果的に理解が深まります。

本の要約を通して内容を俯瞰的に把握できる

本の冒頭の目次のおかげで文章の大体の流れは把握できるようになってしますが、実際に読み終わるまで目次からだけでは内容や主張の詳細は分かりませんよね。

読み終わってから、「あれ?こことここはどう繋がるんだっけ?」という風に、内容の理解が途切れ途切れになってしまうことはよくあることだと思います。

でも、一度読み込んで「著者の伝えたいこと」を理解した上で再度読み込めば、簡単に本の流れを理解することができます。

そして、それを短く要約しておけば、 後からみたときに本の内容を俯瞰的にみることができます。


数学の問題を解いたことがある人なら、「全く解き方が分からない問題でも、解説を読んで解き方を理解したら、答えまでの道筋が一つにつながった」といった経験があると思います。

それと同じような感覚です。

要約は内容を思い出すためのトリガー

要約の目的を一言で書くと 「内容を思い出すためのトリガー」 です。

これは、自分の部屋の本棚に並べられた本を想像してもらうと分かりやすいです。

自分が一度読んだ本であれば内容が大体把握できているので、本で確認したい内容があるとき、本棚の背表紙だけを見てどの本が必要なのか判断することができると思います。

それと同じように、本を一度読み終えていれば、主張を見るだけで主張の補足や具体例を含めて内容が思い出せるはずです。

そのために、主張を箇条書きにしておく…僕はこれが本の要約の目的だと思っています

最後に

以上が、本の要約についての話でした。

具体的な要約の方法について具体的に触れていないので、簡潔にまとめておくと…

  1. 本を読了した後、改めて本を飛ばし読みする
  2. 自分が大事だと思う著者の主張を見つける
  3. ②を自分が最も理解しやすい言葉でまとめる
  4. ③を箇条書きしていく

といった感じです。

ちなみに僕は、要約を100均で買った小さい手帳に書くことで、電車での移動時間中に見返せるようにしています。

本の内容を実践することで、自分の生活をより良くすることができるので、「効果がありそう」と思った方は是非試してみてください!

それでは。

雑記

Posted by ken