影のつけ方が分からない人へ。影をつけるのに必要なたった2つの方法

2019年12月27日

イラストの影のつけ方って難しいですよね。

「影をつけるときに光源を意識しよう」と書かれていることが多いですが、言っていることはわかっても実際に絵で描くときにどう考えればよいか分からないという方は多いのではないでしょうか。

Left Caption
Ken
みなさんこんばんは。
kenです。

今回は、「光源を意識する」とは別のアプローチで 「影をつけるにはどうしたらよいか」についてより実践的な内容を書いていきます。

  • 「光源を意識してもなぜかパッとしない」
  • 「影のつけ方の基本を知りたい」

という方の悩みを解消します。

この記事では、分かりやすさを重視して影と陰の使い分けをしていません。

「影=暗い部分」というくらいの認識で読み進めてください。

­影のでき方は二通りしかない

影の付き方についてまずは一つ知っておいてほしいことがあります。

それは 「影のでき方はたった二通り」しかない ということです。

描くのがどんなに複雑に思えても、この二通りのでき方を知っていれば確実に表現することができます。

さて、その二つですが、下の二通りになります。

  • 光を遮ってできる
  • 光が減衰してできる

どういうことなのか順番に見ていきましょう。

光を遮ってできる

皆さんは日陰の意味を聞かれたら、どういう意味だと説明しますか?

おそらく「太陽の光が遮られて、日が当たらない部分」と説明しますよね。

そう…

影とは 光が遮られてできるもの なのです。

これが一つ目の影のでき方です。

光が減衰してできる

逆二乗の法則というものを知っていますか?

「ある表面を照らす光の強さは、光源からの距離の二乗に反比例」します。

…『カラー&ライト』p34より

つまり、「光源からの距離が遠くなるにつれて、光の強さは弱くなっていく」というものです。

光源から遠い場所では、同じ光の強さでより多くの面積を照らさなければならないので暗くなるということです。

つまり、光源から離れたところでは 「光が弱くなり、暗い部分ができます」

これが二つ目の影のでき方です。

上の画像をみれば、画像右側から左側に向かって光が弱くなっていくのがなんとなく分かると思います。

光を遮ってできる場合の塗り方

それでは、光を遮ってできた影の塗り方を見ていきましょう。

光を遮ってできた影の塗り方はいたってシンプルです…

「はっきり塗る」 、これにつきます。

具体的にはっきり塗るとはどういうことなのか…

ポイントは二つです。

  • コントラストを高めにする
  • 境界をシャープにする

それぞれ、順番に見ていきましょう。

コントラストを高めにする

光が遮られることによって影ができると、光が当たっていて明るい部分と光が当たっていなくて暗い部分が隣り合わせになります。

殆どの場合、ここが 最もコントラスト(明暗差)の高い場所 になります。

なので、しっかりとコントラスト(明暗差)を付けましょう。

この部分をしっかりと意識することでメリハリのあるイラストにすることができます。

境界をシャープにする

もう一つの大事なポイントが、「境界をシャープにする」ことです。

境界をシャープにするというのは、「エアブラシ」などのようなペン先がぼやけたブラシではなく、「ペンツール」などのような ペン先がはっきりとしたブラシで描くということです。

よく、絵を描きはじめた方がエアブラシ等で影を付けているのを見るのですが、絵が下手に見える上、絵が上手くなりにくいので絶対にやめましょう。

光が遮られて影ができると、明暗の境界は皆さんが思っているよりくっきりと出ます。

なので、ペン先がはっきりとしたブラシでそれを表現するわけです。

イラストでの例

上の絵は僕が描いたイラストですが、矢印のあたりで明暗をはっきりと描き分けているのが分かると思います。

ここでのポイント

  • 光を遮る部分を境に明暗を描き分ける
  • コントラストを高めに、境界をシャープに描くとよい

光が減衰してできる場合の塗り方

では、もう一つの光が減衰してできる場合の塗り方を見ていきましょう。

こちらは、先ほどとは逆…

つまり 「ぼかして塗る」 ことになります。

これは、いいかえると「グラデーションを付ける」「柔らかく塗る」ことです。

  • 円形に弱まることを意識する
  • 滑らかなグラデーションを作る

円形に弱まることを意識する

光源が発する光は、光源から離れていくにつれて弱くなります。

つまり、 「光は円形に弱まっていく」 といえます。

上の絵のような、暗がりにある蝋燭の炎などが良い例ですね。

なので、実際に弱まっていく光を描くときには、円形に弱まることを意識しましょう。

滑らかなグラデーションを作る

もう一つのポイントは、「滑らかなグラデーションを作る」ことです。

さきほど、逆二乗で光が弱まるということを話しましたね。

その話ですが、逆二乗の関数のグラフを描くと下のようになります。

滑らかな曲線を描いているのがわかりますか?

なので、 絵を描くときも滑らかなグラデーションを作りましょう。

この辺が綺麗にできているほうが圧倒的に絵の見栄えが良くなりますよ。

イラストでの例

例えば、上の絵は僕が描いたものですが…

「右側の建物の壁で奥から手前にかけてグラデーションを描いている」のが分かるかと思います。

ここでのポイント

  • 光が遠景に弱まっていくことを意識する
  • 滑らかにグラデーションを付けると良い

まとめ

この記事でのポイントは以下の通りです。

この記事のまとめ

  • 影のでき方は「光が遮られてできる」「光が減衰してできる」の二通り
  • 前者は「明暗をはっきり描きわける」のがポイント
  • 後者は「円形にグラデーションを付ける」のがポイント

ぼかして塗るのは意識しなくてもできますが、はっきり塗るのは意識しないとできないことです。

なので、初心者の方は 「はっきりと塗る箇所」に意識を向けてください。

分からないことがあれば、コメントやTwitterなどで気軽に聞いてください~

それではまた~