【線画が苦手な方へ】線画を描かずに絵を上手くする考え方とは?

2019年12月25日

絵を描いている方なら一度は持ってしまう

「線画への苦手意識」…。

 

上手い人の絵の線画を見て、「自分には一生描けないんだろうな…。」と思ったりしていませんか?

しかし、線画が上手くなくても気にする必要はありません。

なぜなら、 線画を描くことこそが、かえってあなたの絵の上達を阻害している可能性があるからです。

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Ken
みなさんこんにちは。
kenです。


今回は、 「線画を描かずに絵を上手くする方法」 について話したいと思います。

線画を意識すると絵が上手くならないワケ

まず初めに、線画を描くと絵が上手くならない理由から説明していこうと思います。

その理由はただ一つ、それは 「線画で描くことで、情報をそぎ落としているから」 からです。

線画とは「境界を取り出したもの」

そもそも線画とは何か?

線画とは、 「境界をとりだしたもの」 です。

  • 「ここは人と背景の境目だから線を引こう」
  • 「ここで色が変わっているから線を引こう」

このようなことを考えて線画は描かれています。

しかし、逆に 境界の情報は「無意識のうちにそぎ落とされている」 のです。

「絵の上手さ≒絵に含まれている情報の多さ」ですから、これはかなりのデメリットです。

線で描くことで消される情報たち

線画を使って描くことで失われる情報…。

それは大きく分けて三つあります。

立体感

上の二枚の画像を見てください。

左の画像は線がなくても球体とわかりますが、右の画像はどうですか?

球なのか、それとも円なのか、一枚だけじゃわからないですよね?

これは、線画の段階で 「立体感が失われた」 からです。

輪郭の情報

「輪郭線は黒」

そう思っていませんか?

ですが、 輪郭は常に黒色とは限りません。

上の画像における人の輪郭のように明るい色の場合もありますし、

上の画像のライオンの鬣のように一本の線では描けない場合もあります。

  • 輪郭ははっきりしているのか?
  • 輪郭はぼやけているのか?
  • 輪郭は明るいのか、暗いのか?

線画で描くときは、こういったことを考えずにまとめて「線」とみなしています。

つまり、線画で描くことで 「輪郭の情報が失われて」います。

塗りへの意識

白黒の漫画を思い浮かべてください。

下の画像のように線だけで描かれた絵のことです。


漫画では、色がなくても線画のおかげで色がわかりますよね?

しかし、逆に考えると、線画を描くことで「色づかいや塗りが多少曖昧でも物として捉えられてしまう」ということです。

つまり、線画を描いて色を塗ることで、線画に引っ張られて 「塗りへの意識が失われて」います。

情報を失わずに描くにはどうすればよいのか?

では、上のように情報を失わずに描くにはどうすればよいのか?

その解決策が、面でとらえることです。

…と言われても、「面、何それ?」と思う方も多いでしょうから、次の見出しで詳しく説明していきます。

面で描くとはどういうことか?

面で描くとはどういうことか?

今回は下の画像を使って例をみていきましょう!

­線でとらえると…

先ほどの画像を線でとらえると上のようになります。

線で描くというのは繰り返しになりますが、 「色と色との境界線や物体の輪郭を捉えて描く」 ことです。

立方体の場合

分かりやすいように立方体で説明すると、線で描くというのは、立方体の辺を描くことと同じです。

面でとらえると…

先ほどの画像を面でとらえると上のようになります。

面で描くというのはわかりやすく言うと、「面が向いている方向の違いによって描きわける」ことです。

面で描くときは線で描くときのように「境界線を線で描く」のではなく、「境界線を境に 濃淡をつけることで塗り分けて描くイメージになります。

立方体で例えると…

分かりやすいように立方体で説明すると、面で描くというのは、立方体の面を描くことと同じです。(こっちは同じですね。)

実際に描くときは、「面が自分に対してどの方向を向いているか」で描き分けます。

一朝一夕で理解するのは難しいと思いますので、描くうちに理解できればOKです。

面でとらえる方法の応用例

面でとらえる方法を応用すると、上の画像のように色の数を絞って絵を描くことも可能になります。

上の絵では、同じ方向を向いている面は同じ色で塗っています。

面でとらえると絵が上手くなるワケ

面でとらえると絵が上手くなる理由

それは、 「線で描くより、より多くの情報を考えて描けるから」 です。

線と面で考える場合の情報量の差を見比べてみましょう。

線でとらえる場合…

先ほどお話ししたように、

  • 輪郭線

のみを捉えることになります。

面でとらえる場合…

  • シルエット
  • ライティング
  • 質感

の四つの要素を捉えることになります。

つまり、面でとらえる方が複数の要素を同時に意識して観察することができます。

なので、面でとらえることにより 物体の観察力が飛躍的に向上します。

最後に

以上が、線ではなく面でとらえる考え方の話になります。

ちなみに、面で描くときは、 デッサンをするときと同じことを考える ことになります。

なので、時間さえかけて描けばデッサンをするのに限りなく近い効果が得られますよ!

ちなみに、今回の考えを使ったメイキングは第二回にのせてあります。

それでは~

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