他人と比較して辛くなる…その原因とその対策を紹介
そう思ってしまうこと、よくありませんか?
僕も、SNSに絵を投稿するたびに、自分より他の人の方が評価されているという事実に目が行き、かなりストレスを抱えていました。
しかし、その状態に耐えながら絵を描き続けていたら、他人と比較して辛くなることが少しずつ減っていきました。
そして、その原因を分析したところ、原因は意外とシンプルだということに気が付きました。
そこで今回は、 「他人と比較して辛くなったり、嫉妬してしまう現象と原因として考えられる理由とその解決策」 をご紹介します。
このページの目次
原因①:相手のことをよく知らないから
他人と比較して辛くなる。
その原因のひとつは
「その相手のことをよく知らないから」
だと思います。
どういうことか順を追って説明します。
他人の成功の原因を知らないと自分を追い込むことにつながる
突然ですが、
と思う人物はいますか?
もしいたら、その人が成功している理由や背景を考えてみてください。
ここで、考えても原因がでてこないときは、相手についてよく知らない可能性が高いです。
成功を収めている人でも、かつては何かしらのコンプレックスや挫折・葛藤を抱えていたけど、それを乗り越えて努力してきた人がほとんどだと思います。
でも、そういったことに目を向けないでいると、 「あいつだけたまたま成功しているのに、自分は頑張っても報われない」と考えてしまい、自分を追い込むことにつながります。
SNSのせいで相手がいきなり成功したように錯覚してしまう
僕はSNSの構造にも原因があると思います。
SNSでは、影響力は指数関数的に一気に増していきますが、はじめのうちは全くと言っていい程誰にも見てもらえません。
なので、成功した人ばかりが目に止まる仕組みになっています。
つまり、努力を継続しているけど未だに実っていない人や、そもそも努力していない人など、影響力の少ない人たちは目に入ってきません。
そのせいで、 成功した人が、下積みをせず、いきなり有名になったように錯覚してしまうので、「あいつはずるい」といった風に考えてしまうというわけです。
解決策:相手のことをよく知ろう
もし自分との比較対象にしてしまう相手のことが嫌いなら、相手の情報を遮断するのが一番の解決策です。
一方、嫌いではないけど素直に尊敬できない相手の場合は、その人の経歴についていろいろと調べてみると新しい発見があるかもしれません。
例えば、相手が絵を描いている人であれば
- 長年絵の練習を継続していた
- 親が厳しかったので反動で絵に打ち込んだ
- 一般職から努力して転職した
等の背景があって、成功していたりします。
原因②何か一つに打ち込んだ経験がないから
初心者ほど「自分ならできる」と錯覚してしまう
ダニング=クルーガー効果というものがあります。
ダニング=クルーガー効果(ダニング=クルーガーこうか、英: Dunning–Kruger effect)とは、能力の低い人物が自らの容姿や発言・行動などについて、実際よりも高い評価を行ってしまう優越の錯覚を生み出す認知バイアス。
※wikipedia より引用
自分の能力の低さゆえに自分の能力を正当に評価できないこと
ですね。
そして、ダニング=クルーガー効果を図で表したものが下の曲線になります。
つまり、今までに何か一つに打ち込んだ経験がない人(素人)は、やったことがないことに対して「自分だったら簡単にできるのになぁ」と思ってしまいます。
絵で例えると分かりやすいです。
絵を描きはじめの頃は「俺が描く絵は上手い」というふうに、自分の画力を過大評価してしまいます。
そうすると、自分より上手い人の絵を見ても「なんで自分と同じレベルの絵のくせに、自分より評価されているんだ」という風に苛立ってしまいます。
昔の僕もそうでした。
客観的にみると、相手の方が技量が上なので、
「相手の方が評価されるのが自然なこと」ですが、本人はそのことに気づけません。
解決策:自分も努力してみる
こういった思い込みを解消するのが「努力する」ことです。
自分が ある程度絵などに打ち込むと「相手がいかに技術があるか」がわかってきます。
ダニング=クルーガー曲線でいうと、上図で囲まれた部分に達したときのことです。
そうすると、相手の技術の高さを理解し、 評価の差にも納得がいくので、自然と悔しさが薄れます。
スポーツ選手が互いを称えあえるのも同じ理屈だと思っています。
なので、他人に嫉妬してしまう人はまずは何かに対して努力してみると、見える世界が変わってくると思います。
僕は、二年間絵を描いたことで、見える世界がかなり変わりました。
まずは理屈を並べる前に努力してみて、それでも報われない時に改めて「努力の方向性が合っているのか」を考えるのがよいです。
現状に満足したら、他人と比較しなくて済む
他人と比較することに意識が向いてしまうのは、やりたいことが曖昧で、現状に満足していないからだと思います。
実は、僕は第一志望の大学に行けず、自分より学歴の高い大学に通っている同級生と自分を比較していました。
でも、イラストレーターを目指し始めた頃から、自分や同級生の学歴を気にしなくなりました。
理由は簡単で「僕の中に学歴以外に、自分の存在を肯定できるようなこと(=絵)を見つけられたから」です。
それと同じように、 他人と比較して落ち込んでしまう人はやりたいことを見つけてみることをおすすめします。
やって楽しいことなら、ゲームでも映画鑑賞でも何でも構わないと思います。
そうすれば、自分自身が楽しいので他人が幸せそうだろうが気にならなくなります。
ポイント:他人と比較してくる人とは関わらない
それでも、生活を送っていると「他人と比較して罵ってくる人」がいます。
そういった人とは、どんなに親しい関係であったとしても、そっと距離を置くようにした方がいいです。
まとめ
以上、他人と比較して辛くなる現象を回避するにはどうすればいいのかについての考察でした。
今回のまとめは以下の通りです。
この記事のまとめ
- 他人と比較して辛くなるのは相手の努力を知らないから
- 自分が努力することで力量の差を受け止められる
- 楽しいことをやって、現状に満足しよう
思い込みに気づき、自分を客観的に見つめることができれば、他人と比較して辛くなることはなくなると思います。
それでは~
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