技法書を最大限に生かすための使い方を3ステップで紹介!
「技法書を買ったけど全然うまくならない…。」
…
実はそれ、あなたが上手く活用できていなかったからかもしれません…!
技法書とは、先駆者たちの経験や知恵が詰まった素晴らしいものです。
せっかく買ったからには、有効に活用して自分の技術を高めたいと思いませんか?
今回は、
「技法書を活用して、自分のスキルを高めるための3ステップの実践方法」
をご紹介します。
この記事は技法書に関する記事の第3回目です。
よければ、下の記事も参考にしてください。
<技法書に関する記事一覧>
- 第1回:「技法書で学ぶメリット・デメリットは?」
- 第2回:「技法書の正しい選び方とは?」
- 第3回:「技法書の有意義な使い方とは?」
このページの目次
技法書の効果的な使い方
それでは、「技法書から効果的に学ぶためにはどうすればよいのか」という点について見ていきましょう。
さっそくですが、技法書を使う上で重要なステップは
- 書かれている内容の「吸収」
- 書かれている内容の「実践」
これに尽きると思います。
「吸収とは何なのか?」「実践とはどういうことなのか?」…
それも含めて、順番に見ていきましょう!
STEP1:完全に真似してみる
まずは、
技法書を見ながら手順を真似て模写してみましょう!
はじめに大事なことは、後にも先にも「真似」という一言に尽きます。
というのも、真似なければ何も始まらないからです。
真似ることに意味なんてあるの?と疑問に思う前に、手を動かしてください。
なんて思わず言ってしまうくらいに重要なことです。
真似ることで考えが理解できる
なぜ、真似るのか?
…
それは、
「真似ることで改めて、筆者の考えが理解できるから」です。
技法書での絵の描き方においては、一つの手順で30分~1時間の作業がたったの一枚の途中過程や数行の説明で終わっていることなんてザラにあります。
なので、ただ読むだけでは「行間に込められた意図」に気づかないまま、読み終えてしまうことになりかねません。
このままだと、せっかくの貴重な知識を取りこぼしてしまいますよね!
それを避けるために、 前の過程から次の過程へと著者の描き順を再現し、「行間に込められた意図を自分なりに解釈する」ことが大事だ というわけです。
上手くならないのは技法書のせい?
「技法書を買ったのに、絵が上手くならない…。」
そういう方は、
「自分は、一度でも技法書の作品を真似て描いたことがあるのか」自分の胸に手を当てて聞いてみましょう!
「そういや、してないな…」と、思いあたる節がある人もいるのではないでしょうか?
もちろん、質の悪い本もあることにはあります。
ですが、本を出すというのは、それなりに労力もお金もかかることなので、はなから「低コストで、稼いでやろう」という意図で書かれた本はあまりないと思います。
なので、上手くいかない場合は、技法書の質を疑うよりも前に
- 技法書が自分の現状に合っているか
- 我流を織り交ぜずに本の通りに徹底して真似したか
を振り返ってみるようにしてください。
技法書が自分の現状にあっていない人は、技法書を選び直してみましょう。
我流で描いてしまったと思う方は、もう一度本を見ながら「どこが似ていないか」考えてみましょう。
STEP2:技法書に手順を忠実に再現してみる
技法書の作品の模写ができたら…
今度は
「技法書を見ながらオリジナルで絵を描いて」
みましょう。
ここでは、技法書の手順を守りながら、技法書とは別の絵を描いていきます!
(火山を描いていたら、少し構図を変えた火山を描く など…)
具体的な手順としては…
例えば、ある技法書で8工程で紹介してある絵があったとしましょう。
この場合、1工程目が「白黒で構想を固める」と書いてあった場合に、
- 自分の描く絵ならどこまでが1工程目に含まれるか
- 1工程目を終えるまでに作者は何を意識していたのか
といったことを考えながら、描くというわけです。
手を動かしているときだけが「描いている」わけではない
このとき、考えすぎて時間がかかったり、手がなかなか動かなかったりすることがあると思います。
ですが、心配せずにそのまま描き進めてください。
「絵について考える」という行為も、絵を描くという行動のうちです。
手が止まると焦ってしまう気持ちもわかりますが、技法書に沿って自分なりに考えながら、ゴール(完成)を目指しましょう。
まとめ
STEP2はいわば
「補助輪をつけながら、自転車に乗る練習をしている」ようなものです。
技法書の内容を頭にインプットして、少しずつ独自性のあるものを描けるようにしていきましょう。
誤解のないように補足しておくと…
ここで言っていることは「技法書を見るな」ということではありません。
「技法書を見ながら技法書に載っていない題材の絵も描けるように少しずつ応用していこう」という意味です。
STEP3:複数の技法書を参考にしてみる
STEP1の「模写」、STEP2の「軽い応用」ができたら…
最後は
「複数の技法書を参考にして」みましょう。
以下が、具体的な手順になります。
- 複数の技法書で、STEP1~STEP2を繰り返すことで内容をインプットしましょう。
- それができたら今度は、複数の技法書から自分なりに考えをまとめましょう。
ようは、複数の技法書から自分が重要だと思う部分の「いいとこどり」をするのです。
そうすることで、あなたの中にある知識はより洗練されたものになるでしょう!
最後に
ということで、技法書の活用法でした。
改めて、この記事の内容を要約すると、
この記事のまとめ
- まずは「模写」をして知識を吸収する
- 慣れてきたら少しアレンジをしてみる
- 最終的には複数の技法書から自分なりに考えをまとめる
ということになります。
技法書を活用して技術を向上させていきましょう。
行き詰まったときとかに読んでみると意外な発見があるかもしれませんよ!
それでは~
<技法書に関する記事一覧>
- 第1回:「技法書で学ぶメリット・デメリットは?」
- 第2回:「技法書の正しい選び方とは?」
- 第3回:「技法書の有意義な使い方とは?」