技法書で学ぶメリット・デメリットを独学ガチ勢が解説!
突然ですが、皆さんはイラストの技法書を読んだことがありますか?
読んだことのない方も、ある方もいると思いますが、
この技法書というものは…上手く使いこなせれば「少しの初期投資で、密度の濃い情報が得られる優れた代物」なのです。
そこで、この記事では
- 技法書で学ぶメリット・デメリット
- 技法書で挫折する原因
- 技法書とはどのようなものなのか
をご紹介します。
この記事は技法書に関する記事の第1回目です。
よければ、下の記事も参考にしてください。
<技法書に関する記事一覧>
- 第1回:「技法書で学ぶメリット・デメリットは?」
- 第2回:「技法書の正しい選び方とは?」
- 第3回:「技法書の有意義な使い方とは?」
では、みていきましょう!
このページの目次
技法書で学ぶことのメリット
まずは、技法書で学ぶことのメリットを見ていきましょう。
やはり、何かを知っていくうえで、それを知ることによる「メリット」…
これを知らないと、始まりませんよね?
ということで、技法書で学ぶメリットを見ていきましょう。
メリットは主に二つです。
- 先人の知恵を得られる
- 尊敬する絵師から学ぶことができる
先人の知恵を得られる
技法書を描いた人というのは、本を出す機会をもらえるほど、名実ともにすごい人です。
そういった人たちが長年絵を描き続けることで、発見して来た気づきや学んできたノウハウ…それを集めた努力の結晶が本につまっています。
それを、
お金を少し出すだけで、参考にすることができます。
それだけで、わくわくしてきませんか?
例えるなら、ミツバチが努力して集めた蜜を、蜂蜜として頂くようなものです!
尊敬する絵師から学ぶことができる
学びって、本来は自主的に行うものですよね?
それなのに、学校では何がすごいか分からない人から興味のない話を聞かされたり…
正直、多くの人にとってはつまらないと思います。
ですが、技法書で学ぶ際はそんなことは考えなくて構いません!
なぜなら、自分で本を選んで自分のペースで学ぶ… 選択権がすべて自分にあるからです。
それだけで、モチベが上がるという方も多いのではないでしょうか?
モチベが上がると、たくさん描いて、絵の上達のペースも上がるので個人的に結構重要なポイントなんじゃないかと思います!
技法書で学ぶことのデメリット
さて、次に技法書を使って学ぶことのデメリットですが…
「挫折しやすい」ことです。
ただ、挫折しやすいといっても「向き不向きがある」だけですし、原因のいくつかは記事で解説する方法で取り除くことができます!
挫折する原因は主に三つあります。
- そもそも性格的に向いていない
- 初めに楽観視して後から辛くなる
- 自分に合わない技法書を買ってしまう
このうち、下の二つは正しい使い方を知れば解決することができます!
そもそも性格的に向いていない
技法書で学ぶのに必要なことは、
「どれだけ自分で考えられるか」
ということです。
学校の授業では授業後に教師に質問したりできますよね。
でも、技法書で学んだときに分からないことがあったとしても、技法書は質問に答えてくれません。
なので、そういった時に下のような解決策をとれない人は、技法書で学ぶのに向いていないでしょう。
- ネットで検索をして、分からないところを解決する
- 学校の教師に質問する(技法書と同じ内容を学校で学んでいる場合)
人によりますが、自主的に学ぶのが好きではない人は他の方法を検討した方が賢明かもしれませんね…!
初めに楽観視して後から辛くなる
技法書を買う前に、「技法書を買いさえすれば絶対に上手くなる」などといった、過度な期待をしてしまうのはあまり好ましくありません。
というのも、
「物事には必ず悪い面があるため、それに後から気づいてしまうとつらくなるから」
です。
なので、技法書とはどんなものなのか、正しく知っておくことでこういったことを回避できます。
自分に合わない技法書を買ってしまう
背景を描きたいと思って背景の技法書を買う人がいたんですが、その人は結局キャラクターを描く日々に戻っていきました。
おそらく、その人は背景がそこまで好きじゃなかったんですね。
だから、背景の練習が続かなかったのだと思います。
他にも、上手い絵師に憧れて買ったものの、全く技術を付けられないまま挫折…
といった人がいました。
上の話で共通して言えるのは、
「自分に合わない技法書を買っている」
ということです。
やっぱり自分に合わないものを買うと、学びのハードルが上がり、挫折しやすくなってしまいます。
自分に合うものを選んで、上手いことモチベーションをあげていきましょう!
技法書を正しくとらえよう
それでは、「初めに楽観視して後から辛くなる」ことを避けるための方法をご紹介します!
それは 「 技法書に対する幻想を捨て、ありのままに捉える」 ことです。
そうすることで楽観視して、後で辛くなることを避けることができますよ。
以下では、実際に技法書から学んだ僕が、「技法書とはどんなものなのか」について思うことをありのままにまとめました。
技法書に魔法の書物ではない
技法書=禁断の魔術書…
それさえ手に入れば神絵師…
そんな風に思ってませんか?
…
しかし、その考え方は適切ではありません。
こういった考えは、挫折のもとになるので今ここで捨ててしまうことをおススメします。
技法書とは誰かが導き出した答えの一つを記したもの
では、技法書とはどういったものなのか?
技法書とは、
「誰かが導き出した答えの一つを記したもの」
です。
絵の上達を登山に例えてみましょう。
だれしも、長期的に達成したい目標があるはずです。
それを「頂上」だとしましょう。
このとき、技法書とは、「頂上に向かって走っているロープウェイ」ではありません。
「頂上へ向かう道の一つを示してくれる道しるべのようなもの」なのです。
具体的には、「一人のイラストレーターが『魅力的な絵』や『就職に結びつく絵』をゴールとしたときに、自分なりにゴールにたどり着いた経路をまとめたもの」になります。(長いですね…)
内容を実践しなければ経験値は得られない
つまり、
「頂上に向けて登る(目標に向けて進んでいく)のは自分自身」だという事実に変わりはありません。
なので、書いていて自分も耳が痛い話ですが、技法書の内容は実践してなんぼです。
つまり、どれだけ技法書を読み込んでも、手を動かして実践していない状態では、実践した場合に比べてほんの少ししか経験値が得られないわけです。
この事実を知らずにいると、上達しない原因を技法書のせいにしてしまったりして、著者も読者も誰も得をしない状態になってしまうわけです。
まとめ
以上、「技法書で学ぶのって実際どうなの?」ということについて書いてきました。
この記事のポイントは、以下の通りです!
この見出しでのまとめ
- 技法書を使えば、尊敬する方の長年の経験から学ぶことができる
- 技法書で学ぶためには、ある程度の自主性が求められる
- 「技法書の内容」×「実践」で真価が発揮される
ようは、技法書は
「莫大な経験値を得られるけれど、本人の使い方次第でゴミにも宝にもなる本」
だという風に捉えてもらえればと思います。
使いこなせれば最強…と聞けば、使いこなしたくなってきませんか…!?
それでは~
<技法書に関する記事一覧>
- 第1回:「技法書で学ぶメリット・デメリットは?」
- 第2回:「技法書の正しい選び方とは?」
- 第3回:「技法書の有意義な使い方とは?」