影のつけ方を劇的に上手くするのに効果的な「3分スケッチ」のやり方【単純化がコツ】
影のつけ方ってむずかしいですよね。
僕も絵を描きはじめて一年くらいは、
と思っていました。(そして、結構失敗していました。)
でも、絵を描き続けるうちに
「影をシンプルにとらえる」ことで格段に影のつけ方が上手くなることに気づきました。
そこで、今回は影をシンプルにとらえるのに効果的な「3分スケッチ」のやり方を紹介します。
このページの目次
影を付けるコツは「単純化」
複雑に描くと、難易度が上がる
TwitterやPixivなどで、細部まで描かれた絵を見ると
と思ったりしますよね。
でも、実際に真似て描いてみるとなぜかごちゃごちゃしてしまったりした経験はありませんか?
なぜこういったことが起きるのかというと、 「複雑な絵は全体のバランスを見ながら描くのが難しいから」 です。
同時に見るポイントが多すぎて、頭の処理速度が追い付かないわけです。
ジャグリングで例えるなら、簡単な絵はボール2つ、難しい絵はボール4つを回すイメージです。それくらい難易度が変わります。
影も同じで、見たままに描こうとすると、考えることが増えて描くのがかえって難しくなります。
影をシンプルにとらえれば理解しやすい
そこで提案するのが、影をシンプルにとらえる方法です。
具体的には
「明るい部分+暗い部分」の2パターン
で考えればOKです。
影をシンプルにつけると、同時に色々なことを考えなくて済むので、光の当たり方を理解しやすくなります。
「3分スケッチ」で影を単純化して描く方法
では、実際に3分スケッチで、影を単純化して描く方法について紹介します。
時間配分としてはこんな感じです。
- 2分で線画を描く
- 1分で影を付ける
今回はPixabayのこちらの写真を参考に3分スケッチの手順を紹介します。
補足:ペンタブより紙のほうがおすすめ
ペンタブより紙の方が描き慣れていると思うので、 紙で練習する方がおススメ です。
鉛筆ではなくボールペンで描くと、失敗できない分集中して取り組めますが、同時にハードルも上がるのでその辺はお好みでどうぞ!
① 2分で線画を描く
まずは線を描き起こします。
模様とか、牙とか細かい部分は省略します。
上のイラストは時短のためにアタリとかは特にとっていません。参考までに~
詳しい描き方や練習法については以下の記事にまとめています。
② 1分で影を付ける
線画が描き終わったら影を付けます。
影のつけ方についてですが、鉛筆で塗っていたら時間がかかるので、僕は以下の2ステップで描くことをおススメします。
明暗の境界線を描く
明暗の境界線を引きます。
ポイントは 「光が当たっているかいないか」 です。
尻尾などの黒い部分でも、光が当たっている部分は「明るい」と判断しましょう。
境界線を目印に暗い部分を斜線で塗る
先ほど描いた境界線を元に斜線で影を塗りましょう。
地味に線をまっすぐ引く練習にもなるので一石二鳥です。
資料探しには「line-of-action」がおすすめ
この「3分スケッチ」についてですが、実際にやろうと思うと
- 時間を測るのが面倒
- 資料を探すのが面倒
といったデメリットがあると思います。
このデメリットを解消してくれるのが「line-of-action」というサイトです。
このサイトでは、たくさんある写真の中から一枚ずつランダムで画像を表示してくれます。
そして、一定時間が過ぎたら自動で画像を切り替えてくれます。
先ほど挙げたデメリットを見事に解消してくれるわけですね!
line-of-actionの使い方
①描きたい対象を選ぼう
人の全身なら「Figure Drawing」、動物なら「Animal Drawing」といった具合です。
②細かい設定をしよう
全部英語で書かれていますが、基本的に翻訳したらわかるはずです。
【1. What do you want to draw?】
描きたいものを細かく指定します。
人体だったら服を着ている人を含めるかどうか等を決めます。
【2. What kind of session?】
ここは「All the same length」にしておくと、全て一定時間経過後に自動で切り替わってくれます。
【3. What time interval?】
画像一枚につき、何分間表示するかを決められます。
ここは「2 minutes」にしておきましょう。
③スタートボタンを押そう
最後に「get drawing」を押したら、自動的に画像が表示されます。
④補足:一枚の時間を2分に設定する理由
あれだけ「3分スケッチ」って言っていたのに?
と思う方もいると思います。
なぜ、時間を二分に設定するかについてですが、それは
「線画を描く時間と影を付ける時間を分けるため」
です。
もし、一枚あたりの表示時間を「3分」にしてしまうと、線画に時間をかけすぎたときに
ということが起こってしまいます。
僕はそういったことを防ぐために、「設定時間を二分にして二周する」という方法を取っています。
つまり、こういうことです。
- 一週目では2分で線画を描く
- 複数枚描いたら一枚目に戻る
- 二周目では1分で影を描く
わりとおすすめの方法なので、皆さんも是非試してみてください!
ちなみに、僕は1日8枚でやっていました。
補足:「line-of-action」では、を押すとひとつ前の画像に戻ることができます。
まとめ:繰り返しこなして影のでき方を掴もう
よく「一枚の絵に時間をかけて取り組め」と言われます。
でも、
それと同じくらい「短時間で物を単純化して描く」ということも大事です。
僕は単純化して描く練習を怠ったため、影のつけ方が分かるまで一年かかってしまいました。
でも、この記事の内容を実践すれば、それより早く影のつけ方が分かるようになると思います。
ちなみに、下の記事では、影のでき方について紹介しています。
よかったら読んでみてください。
それでは~