大学に行く意味を感じない人は、無理に大学に行かなくてもよいと僕が思う理由
そう思う人は多いと思います。
ただ、その中にも「なんだかんだ単位を取って卒業できる人」と「単位を落として留年してしまう人」の2種類の人がいると思います。
そして、僕の経験上、下の三つの要素を持つ人は後者になりやすいと思います。
- 人付き合いが苦手、自分の時間を大事にしたい
- 非合理的な仕組みを受け入れられない
- 興味のないことに対し一切モチベが出ない
今回は、上の特徴に心当たりのある方に向けて
「大学に行く意味を感じられないのなら無理して大学に行かなくても良い」と僕が思う理由
について書いていきます。
あくまでも、僕の人生経験に基づいた話なので、参考程度にしてもらえると嬉しいです。
このページの目次
3つの特徴を持つ人が大学に向いていない理由
大学に通い、卒業するにあたって以下の点に気をつけなくてはなりません。
- 世渡りの上手さがものをいう
- 授業は完璧でも洗練されてもいない
- 苦手な分野も勉強しなくてはならない
世渡りの上手さがものをいう
大学では、一週間に20~30時間程度授業を受けなくてはならない上、ほぼすべての講義においてちゃんと出席した上で試験で点を取らないと、卒業できません。
これを全て真面目にこなしていては、大学生になったのにも関わらず、日中授業を受けて、帰宅後に予習復習をするという、中学・高校の時とさほど変わりのない自由のない生活を送ることになってしまいます。
ようやく勉強のストレスから解放され、自由なキャンパスライフを送れると思い、受験勉強を耐えてきた人にとって、このことは将来への希望を打ち砕くのには十分すぎると思います。
そこで、勉強漬けの生活を送りたくない学生は他人と上手く付き合って、「出席を代行してもらう」「過去問をもらう」という行動に出ます。
でも、そのためには、同じ授業を受けている生徒と交流を持ったり、部活で上級生と仲良くしたりする必要があります。要するに世渡り上手である必要があるわけです。
なので、 人付き合いが苦手で誰かと協力関係を築くのが難しい人は楽ができず、他人以上に無駄な労力を単位取得のために費やさなければなりません。
授業は完璧でも洗練されてもいない
大学の授業(一般教養)というのは、教授等の”研究”を本職としている人が、大学側から駆り出され、”教育”という専門外のことを行っています。
なので、講義でお金を得て生活費の足しにするためだけに、生徒に教える気などさらさらない人が適当に講義をしていたりします。
こういった講義を受けることになると、教授が事前に考えをまとめてきていないため何を話しているのか分からなかったり、授業資料が整っていないせいで講義の方向性が分からなかったりするため、授業を受けても理解が深まらなかったりします。
そうなると、出席率を確保するためだけに時間をかけて学校に行き、授業中別のことをして過ごし、帰ってから参考書で独学するといった無駄の多い生活を余儀なくされます。
これは 主体性が強く、無意味な時間つぶしを強要されるのが嫌いな人にはかなり辛いものと思います。
今は意味がなくても大半の人が大学に進学する時代なので、大学が適当に講義をしていても、人は絶えず入ってきます。なので一般教養の授業の雑さは見直されることはなく、多分どの大学にいっても同じだと思います
苦手な分野も勉強しなくてはならない
大学を卒業するためには、教科ごとに一定以上の成績をとらなくてはならないので、1教科でも苦手な必修科目で単位が取れないと、他の科目がいくら優秀でも卒業できません。
例えば、工学部に入っても、卒業までにドイツ語や古文といったおそらく一生使わないであろうものを一年以上勉強し、人並みの成績を修めないといけません。
大学受験の際、「全ての科目を均等に伸ばす」という戦略で合格をつかみ取った人であれば、入学後にさまざま科目を履修するということに対しても前向きに取り組めるかもしれませんが、「得意科目を伸ばして苦手な科目を補う」という戦略を取ってきた人には、入学後に全科目で一定の成績を修めることは難しく感じられるかもしれません。
だから、一点突破で大学受験自体は突破できても、入学後に大学を卒業するにあたり戦略の見直しを迫られたときに、柔軟に対応できないという人は一定数生じてしまうのではないかと思います。
そういうわけで 「興味のないことにはとことんやる気が出ない」というような人には、卒業は難しいと思います。
大学に向いていない人におすすめな2つの解決策
じゃあ、大学に向いていない人はどうすればいいのか…。
ステレオタイプによって定められたレールを大きく外さないようにするなら、おのずと以下のどちらかを選ぶことになるのではないでしょうか。
- 大卒になるためだけにとにかく緩い大学に入る
- 大学以外で活躍できる場所を探す
ちなみに僕は後者を取りましたが、前者の方がおすすめです。
それぞれ順番に掘り下げていきましょう。
とにかくゆるい大学に入る
一つ目は、 とにかくゆるい大学に入ることです。
大学で何を学ぶかには興味がない、卒業さえできればどこでも良いという考えの人におすすめの方法です。
大学の卒業要件が緩ければ、大学に束縛される時間も少なくて済むので、大学に通いながらでも他のことに打ち込むことができます。
何かやりたいことがある人は、大学に入ってからの四年間で新しくやってみるのがおすすめです。
正直、社会人になってから生活や将来に不安がある状況に置かれると、採算や将来性を考えずに物事に打ち込むというのは難しくなってくるので、学生期間が趣味を伸ばす一番のチャンスだと思います。
(僕も学生時代にいくつかやりたいことはあったのですが、社会人になってからはある程度得意な趣味しか続かず、新しいことには挑戦しなくなりました。)
緩い大学で気ままに過ごしたいのなら、具体的には以下の条件をなるべく多く満たす場所を選びましょう。
- 家から近いor安価に学校の傍に下宿できる
- 文系学部などで授業数が少ない
- 校風として出席にうるさくない
おまけ
根拠は、上の三つの条件と真逆の大学に入った僕です。
僕は国立大学に入ったものの中退したのですが、今なら迷わず滑り止めで同時に受かっていた家から15分で通える私立大学を選んでいたと思います。
どれだけ難しい大学に入学できようと、卒業できなければ意味がありません。自分の志望校に対しては、世間の持つイメージは一旦脇に置いといて、学校の立地や卒業の難易度などを実際に調べて最後まで通えるか検討しておいた方が良いです。
でないと、燃え尽きた時に卒業が一気に厳しくなります。
大学以外で活躍できる場所を探す
という決意がある場合は、大学以外で活躍できる場所を探すのがおすすめです。
大学に通わない分、やりたいことがあればさらに時間を有効活用できます。
他のサイトとかを見ると大体以下の三つに分かれると思うのですが、劣悪な環境に耐性がなく、苦労したくないという人はおのずと選択肢は一つに絞られるのではないでしょうか。
就職してお金を貯めてから、各地を旅するバイトをしながら将来について考える- 専門スキルを身に着けて専門職に就く
専門スキルを身につけて専門職に就くのがよいと僕が考える理由
冒頭で、以下の特徴を持っている人は大学に向いていないと書きました。
- 人付き合いが苦手、自分の時間を大事にしたい
- 非合理的な仕組みを受け入れられない
- 興味のないことに対し一切モチベが出ない
でも、これらの特徴は専門職に就く上ではほとんど問題ないと思います。
無理に人付き合いしなくてもやっていける
専門職に就く場合、愛想がそこまで良くなくても、仕事に必要な最低限の意思疎通さえできれば、滞りなく仕事をこなせます。
実力があれば食べていける
大学を卒業して就職する場合、学歴によって選択肢が制限されてしまいます。
でも、専門職の場合、ポートフォリオに実力が分かりやすく反映されるので、専門学校に通っていようと独学だろうと実力があれば食べていけます。
なので、自分で色々考えられる人なら学校に通わずともそれ以上の成果を出せます。
こだわりや能力の偏りがプラスに働く
僕はこの点が、一番良いところだと思っています。
例えば、ものすごく地頭はいいけど人付き合いが苦手ない人の場合、無理に営業職とかに就くと、地頭の良さを生かせないまま終わってしまうんですよね。
でも、専門職なら、自分の得意な分野に一点特化すればよいので、むしろ能力が偏っているほうがプラスだと思います!
最後に
僕は「なにがなんでも大学を卒業しろ」と親に言われて、対して通いたくもない大学に渋々通いましたが、結局卒業できずに大学を辞めたので、徒労に終わりました。
でも、大学を辞めてから専門学校に通って就職しようと考えたら、「何留もして学校を卒業できないのではないか」という不安から解放されて、前を向くことができるようになったので将来が明るくなりました。
なので、 もし大学に行かなくてはならないという考えが、自分の思考ではなく親の意向によってもたらされたものであった場合は、一度自分で考え直してみることをおススメします。
やはり専門卒よりは大卒の方が有利ですが、今いる大学を卒業できそうにないのなら、早めに見切りをつけるのも悪くはないのかなと思います。
そして、自分の気持ちが上向くように何か行動に移してみるとそこから人生が変わるかもしれません。
親の考えが全て正しいとも限りませんしね。
それでは。
これから専門学校に入ろうと思う方は、以下の記事も併せて読んでおくことを推奨します。
「大学よりは専門学校の方がマシに決まっている」という理由から、専門学校を適当に選び、その結果入る専門学校を間違えてしまった僕の後悔を元に記していますので、専門学校を間違えたくない人には一読の価値はあると思います。