【ibispaint】たった3分で線画をきれいに取り込む方法とコツ

2020年5月10日

アイビスペイントで絵を描くのって初めのうちはかなり難しいですよね。

アナログで線画を描いてからデジタルで作業しようにもなかなか綺麗にとりこめなかったりして、困ったことはありませんか?

でも実は、何点か工夫するだけで下書きを格段に見やすくすることができます。

この記事では、アイビスペイントをはじめてつかう方向けにアナログで描いた下書きを綺麗に取りこむ方法とコツをご紹介します。

※今回はスマホのカメラを使って作業していくので、スキャナーが家になくても実践できます!

下書きは濃くはっきりと描こう

まずはじめに、アナログで下書きを描く際に重要なポイントは 「線を濃くはっきりと描く」 ことです。

というのも、デジタルでは鉛筆で描くときに比べてシャープな線になるので、もしアナログの時点で線が曖昧なままだと、

デジタルで清書して線をなぞるときに、「複数ある線から使う線のみを選んでなぞる」という手間が生じてしまうからです。

これをすると、デジタルで線画を描くのに必要以上に時間がかかってしまいます。

でも、 アナログの時点で余分な線を減らしておけば、デジタルで線画を描く時間が短縮できます。

具体的には、下の手順を踏むことでデジタルでの作業時間を大幅に減らすことができるのでおススメです。

  1. はじめに全体的に薄く大まかにラフを描く
  2. 最後にデジタルで使う線だけを濃く描く

下の画像を見比べてみてください。

おそらく左の方が線画が見やすいかと思います。

右の画像は薄いラフ、左の画像はそこから必要な線だけを再度なぞったものになります。

このように、「清書で使う線をなぞる」というひと手間をとるだけで、視認性が大きく変わるのが分かると思います。

なぞる分、 下書きで2,3分余計にかかってしまいますが、この作業が結果的にデジタルでの作業時間を数十分減らすことにつながります よ。

スマホで撮影するときは影が映りこまないようにしよう

次に大事なポイントが 「影が入らないように線画を撮影する」 ことです。

下書きを濃くはっきりと描いても、スマホで撮影するときに撮り方が悪いと、せっかく描いた下書きが見えにくいということになりかねません…。

そうならないよう、 以下に大事なポイントをまとめておきました。

撮影時の2つの注意点

写真を撮るときは主に下の二点を満たすようにしましょう。

  • 光が均等に当たるようにする
  • できるだけ正面から撮るようにする

光が均等に当たるようにする

撮った時に、影などが生じて光の当たり方に偏りができると線画を抽出しにくくなります。

例えば、紙に影ができて紙の一部に光が当たらない場合、 「明るい部分の線画の黒さ<暗い部分の白紙部分の黒さ」になってしまうと、線画を上手く抽出できません。

なので、「強い照明」や「太陽光などの平行光線」を光源にして光の当たり方をできるだけ均一にしましょう。

できるだけ正面から撮るようにする

下書きを斜めから撮ると、下書きが歪んで映ってしまいます。

そうすると、後でその歪みを取り除く必要が出てきてしまいます。

これは、正面から歪みなく撮っておくことで防ぐことができます。

綺麗に下書きを撮るための方法

撮影時の注意点が分かったところで、次は…

  • 光が均等に当たる
  • 線画が歪みなく写る

この二点を満たしながら撮れる方法について紹介したいと思います。

基本的には下の2つの方法がおススメです!

  1. ライトを使って撮る
  2. 日光を使って撮る

1.ライトで下書きを描いた紙を照らして撮る

一つ目はライトを使って撮る方法です。

真上から撮ることでできるだけ歪みをおさえて写真を撮ることができます。

ズーム機能を使って離れて撮れば影も入りません。

学習机は光源が二つあり、明るさも十分なので特におススメです。

2.窓に紙を張り付けてスマホで撮る

こちらは裏面が白紙で陽射しがある場合限定でおススメです。

テープで貼ったりすれば、簡単に綺麗な写真が撮れると思います。

画像をキャンバスに取りこもう

0.アプリをインストールする

Androidの方はGoogleプレイストアから、appleの方はApp Storeからインストールしてください。

ここは、ほとんどの方ができると思う上に説明が長くなるので割愛します。

1.アイビスペイントを立ち上げる

では、アイビスペイントを立ち上げていきましょう。

立ち上げると上の画面になると思いますので、一番左のマイギャラリーを押してください。

※画面右上の を押すと公式の解説ページに飛べます。

2.キャンバスを作成する

次に画面左下にある を押します。

すると、新たに作成するキャンバスのサイズを指定できるので、好きなキャンバスサイズを選んでください。

今回はアイコンサイズのものを描くので1:1にします。

サイズを自由に調整したい方は「W」「H」の右の青い丸ボタンを左右にスライドしてください。
一行上の部分に数値を入力しても調整できます。

※1500×1500あたりより大きいサイズにするとスペック次第で動作が重くなります。こだわりがなければ選択肢の中から選びましょう。

3.写真を読み込む

     

キャンバスを作成したら、次に1」と書かれた四角いボタンを押してください。

そうすると上の画面になると思うので、左下にある をタップしてください。

スマホ本体に入っている画像の一覧が出てくると思いますので、先ほど自分で撮った下書きをタップしましょう。

※古い下書きを探したい場合は左上の ≡ をタップしてフォルダーから探しましょう。

画像を選んだら、キャンバス内に綺麗に下書きが入るよう画像を変形させましょう。

4.画像の拡大・縮小、回転の操作方法

平行移動

画像を移動させたいときは1本の指で上下左右に指をスライドさせてください。

拡大・縮小

画像を拡大・縮小したいときは2本の指でつまんだり拡げたりしてください。

回転移動

画像を回転させたいときは、ネジを回す要領で2本の指を逆方向に動かしてください

オンオフの切り替え

が拡大・縮小、 が回転に対応しています。

上の図のように、マークが青く点灯していると操作が有効に、白色のままだと操作が無効になります。

※操作中にこれらのマークが下に隠れてしまったときは、画面左下の を押すと再び表示されます。

サイズが調整出来たら右下の を押して変更を保存しましょう。

ここまで終わると、キャンバス上には上のように下書きが表示されると思います。

加工機能を使って、線画を見やすくしよう

1.線画を抽出する

上のような画面が表示されると思うので、OKをおしてください。

すると、上のような画面が表示されると思うので、バーをスライドさせてコントラストを調整してください。

黒側を大きくすると黒が強く、白側を大きくすると白が強くなります。

ポイントは「線画が白飛びしない程度にできるだけはっきりさせる」ことです。

完全に白黒にならなくても、線画が少しクリアになればそれで充分です。


調整ができたら右下のチェックマークを押してください。

ここまで終わると上の画像のようになると思います。

※この時点で線画が上手く抽出できなかった方は、 「スマホで撮影しよう」からやり直してみてください。

2.下書きの色を変える

画面左下の筆の形をしたボタンを押して「フィルター」をタップしてください。

次に「線画色変更」をタップしてください。

ここで色を調整してください。

個人的には青色(画像参照)が見やすくていいかなって思います。

ここまで終わると上の画像のようになると思います。

3.下書きを薄くする


このままだと下書きが濃くて清書したときに見づらいので下書きを薄くしましょう。

右下の」と書かれたボタンをタップしてください。

 

下にあるバーをスライドさせて50%」くらいにしましょう。

ここで表示されているのは不透明度と呼ばれるもので、数字が0%に近づくほど透明になります(=薄くなります)。左上の小窓をみながら調整しましょう。

ポイントは、「描いた線がわかる範囲でできるだけ薄く」です。

こんな感じになると思います!

最後に

今回の作業でここまで進みました。

どうでしょうか。かなり見やすくなったのではないでしょうか。

この記事について分からないことがあれば、気軽にコメントやTwitterで聞いてください~

それでは。